手の役割 その2

普段何気なく使っている 「手」 
私たち人間にとって、手は日常の中で非常に大事な役割を持っています。
手や手指の役割や働きを
①触る
②掴む・握る
③押す
にわけてご紹介します
手の役割 その②「掴む・握る」
2つ目の役割は「掴む・握る」です。
様々な動きができる手ですが、「掴む・握る」という動作は、手指の働きが大きく関わってきます。



一般的な呼び方だと、
・親指
・人差し指
・中指
・薬指
・小指

の呼び方になるかと思いますが、医学用語になると、
それぞれ、
親指☞母指(ぼし)
人差し指☞示指(じし)
中指☞中指(ちゅうし)
薬指☞環指(かんし)
小指☞小指(しょうし)

となります。


指の構造
私たちの手は、手首に8個、手のひら5個、指14本の合わせて27個の骨からできています。

指の14本は3つの骨から成り立っており、
骨と骨を関節が繋いでいることで、細やかな動きが可能となっているのです。


また、指先が5本あることにも意味があります。








指のそれぞれの役割
【親指】
物を掴む時に必要な指。
やや横向きに突き出していることで、
小さな物を掴むときは、人差し指や中指と組み合わせて
大きな物を掴むときは、他の指もあわせて、
物を掴むことが可能になります。

スマホを触るときは、親指で文字打ちをします。
このときの動きのように、指先を内側に曲げる動きだけでなく、曲げた上で左右にも自在に動くことことで、
掴むものの大きさにあわせて、掴む位置を調整することができます。


【人差し指】
その名の通り、何かを指し示す時に使われる指です。
指の中でも1番器用な動きが可能で、精確に動きます。


【中指】
指の中でも長さが目立ち、精確さや強さはありません。これは、支えやサポートが役割だからと言えるでしょう。

大きなものを掴む時は、手のひらから遠い位置を支えるため、
小さいものを掴むときは、親指と人差し指で摘むものを補助的に添えるように使います。


【薬指】
指の中で一番不器用で、力もありませんが、小指の動きを補助する動きが多く、
どんな動きをしていても使うことが少ないです。

英語ではring fingerと呼ばれ、指輪をする指という意味があります。
どの動きにも使われないことでロマンチックな活躍を担ってくれる指になっています。

【小指】
1番小さくて、非力な印象の小指ですが、
親指の正反対の場所に位置づけがあることで、物を掴む動作が可能になります。

また、触れる その1でもご紹介しましたが、
指先は全身の中で最も敏感な部分の1つで、2.54c㎡当たり、最高5万の神経週末があります。
0.02gの重さにも反応できるのに、意外にもそれぞれの指の動きを見ると、バラバラに動かすことが難しいものです。


一昔前は、腱間結合という甲にある人差し指から小指を繋ぐ腱があることで、隣同士の指が同じ動きをしてしまうようなつられた動きをすると言われていましたが、
最近になり、脳や神経よ仕組みや働きによるものだという研究結果が明らかになってきました。


指先に多く存在する神経終末ですが、脳にたどり着くときは、大脳皮質の感覚野と運動野もいう脳の中で同じ場所へ情報が送られるため、
同じ動きをすることで、脳内の情報伝達の簡易化をしている可能性があります。

脳内での仕組みにより、指がつられてしまうことを裏付ける興味深い実験結果があります。
一つ一つの指に繋がっている筋肉の電気活動を計測したところ、
中指しか伸ばしてない状態で、薬指や小指の筋肉も活動しているというものです。


ただし、親指、人差し指、小指というのは、それぞれの動きを促す、独立した筋肉がたるため、中指と薬指より動かしやすくなっています。


指の動きと脳の関係が密接で、よくある脳の活性化をさせるための手遊びというのは、理にかなった遊びだということがよく分かります。


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OTEYASUMI

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